VOL.7 グリーンプラ株式会社
再生PP バンド「グリーンライトバンド」

■CONCEPT

「グリーンライトバンド」は、使用済PPバンドからPPバンドへの水平リサイクルを実現した製品です。

 現在でも、梱包用のPPバンドは、1回使用して廃棄される使い捨て製品であるにもかかわらず、流通している製品はほとんどバージンプラスチック製です。弊社も、長年バージンプラスチック製のPPバンドを製造販売してきましたが、環境負荷低減のため、再生原料への切り替えを決め、「グリーンライドバンド」を開発しました。

ℚ.製品の特長や、製品開発の背景をおしえてください。

 「グリーンライドバンド」は、使用済PPバンドを原料としているため、バージンプラスチック製と比較して二酸化炭素排出量を70%削減できます。サプライチェーン全体の二酸化炭素排出削減に取り組まれるお客様に好評です。

 バージンプラスチック製と同等以下の価格で提供するため、バージンプラスチック製PPバンドを製造している従来工場で、従来通りの生産性で生産できるように質の良い再生原料を製造しています。使用済PPバンドから質の良い原料を安価に製造するため、自社の再生原料製造工場を新設し、製造技術を開発しました。この結果、PPバンドを使用されるお客様でも、従来品同等で使えるようなっています。
 PPバンドは、青色、黄色など様々な色の製品が流通しています。リサイクル製品といえども、色の使い分けニーズもあるため、色のバリエーションを増やすため、色分けをしています。

ℚ.この製品はどのような社会課題の解決に寄与すると考えていますか。SDGsと関連付けている場合は併せておしえてください。

現在でも、梱包用のPPバンドは、1回使用して廃棄される使い捨て製品であるにもかかわらず、流通している製品はほとんどバージンプラスチック製です。弊社も、長年バージンプラスチック製のPPバンドを製造販売してきましたが、環境負荷低減のため、再生原料への切り替えを決め、「グリーンライドバンド」を開発しました。

 PPバンドは、製品としての使用期間が短く劣化の少ないプラスチック製品であり、再生原料としては良い原料です。他のプラスチック製品と混合して廃棄されると、再利用の難易度が上がるため、PPバンドのみの分別をお願いしております。

最近、ペットボトルの水平リサイクル”bottle to bottle “が社会に浸透して成功されていますので、それに倣って”band to band”としてPPバンドの水平リサイクルの拡大を目指しています。

Q.今後の展開について教えてください。

 これまで九州で再生原料から製品まで製造してきましたが、東日本での使用済みPPバンドの有効利用と製品供給能力拡大のため、新潟県柏崎市に新工場を建設しました。
 これまでは物流コストの関係で、西日本での水平リサイクルが中心でしたが、今後は全国対応が可能となります。

グリーン購入ネットワーク(GPN)から

国や地方自治体、企業等が資材を運搬する時、輸送手段(トラックや鉄道等)の環境配慮に注目が集まりがちですが、こんなところでも環境に配慮することができます。梱包用バンドは、グリーン購入法特定調達品目に位置付けられていて、再生PPバンド「グリーンライトバンド」Scope3カテゴリ1の削減にもつながる、資源循環と脱炭素を両立させた商品と言えます。

CONTACT

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