スーパーホテルでは「自社が出すCO2に責任を持つ」という考え方に基づき、水道光熱の使用量削減や省エネ機器の導入等によってCO2排出量をできる限り削減しています。
その上で、2010年より、公式ホームページから予約する宿泊分を対象に、宿泊に伴い発生するCO2排出量(Scope1,2該当)をカーボン・オフセットした「ECO泊」の提供を開始しました。
当初1室あたり25%のオフセット比率でしたが、段階的に引き上げ、2014年からは排出量の100%オフセットに拡大して実施し、2024年3月末時点で、「ECO泊」宿泊数は延べ 25,436,627泊、カーボン・オフセット累計削減量は138,687トンとなりました。
そして、さらなる脱炭素の推進、また2043年度までにカーボンニュートラルを実現するために、2024年10月より、「ECO泊」から「CO2実質ゼロ泊」に取り組みを進化させました。
CO2実質ゼロ泊は、全宿泊を対象として、お客様の宿泊に伴うCO2排出量(Scope 1及びScope 2)を実質ゼロにする取り組みです。
具体的には、宿泊時のガスや水道の使用によるCO2排出量(Scope 1)は100%カーボン・オフセットしています。また、電力に関しては、全店舗にて実質CO2フリー電力への切り替えを行っております 。電力会社のCO2フリープランや非化石証書を活用し、全店舗にて再生可能エネルギー由来のグリーン電力を使用しております 。これにより、電力使用によるCO2排出(Scope 2)が削減され、年間約12,000トン、一般家庭約6,900世帯分に相当するCO2削減に貢献します 。これらの取り組みにより、スーパーホテルはScope 1、2における宿泊時のCO2実質ゼロを実現しています 。
CO2実質ゼロ泊は、宿泊時に発生するCO2排出量を実質ゼロにすることで、気候変動の一因となる温室効果ガスの削減に貢献します。これは、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に直結する取り組みです 。
また、全店舗での実質CO2フリー電力への切り替えは、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成に寄与します 。
さらに、CO2実質ゼロ泊の取り組みにより、環境負荷の少ない宿泊体験を提供することは、お客様が環境に配慮した選択をする機会を増やし、サステナブルなライフスタイルの普及を後押しします 。これは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも繋がります。
CO2実質ゼロ泊では、 Scope 1, 2における宿泊時の CO2実質ゼロを実現しておりますが、今後は Scope 3の算定並びに、削減目標を立て、第三者認証の取得などを目指して参ります。
スーパーホテルでは、2043 年度のカーボンニュートラルの実現に向けて脱炭素経営を更に加速し、持続可能な社会の実現と SDGs への貢献を目指すとともに、お客様にサステナブルな宿泊体験を提供して参ります。
今回の取り組みは、宿泊客は、宿泊するだけでカーボン・オフセットに貢献できるという点が特徴的です。
旅行や出張で利用することの多いホテルですが、
排出されるCO2に着目して宿泊先を選べば、読者の皆さまも「サステナブル旅行・出張」が可能です。
Scope 3の観点では、カテゴリ6「出張」の算定対象(任意)に宿泊に伴う宿泊施設での排出があります。
サービスを提供する際に排出するCO2に責任をもち、オフセットする「縁の下」の取り組みが、新たなサービスとしてお客様に評価され、CO2削減に向けた選択肢となることを期待しています。